〝やさしいハワイ〟の朝ごはん
食の面から見ても、オーガニックやヴィーガン対応の店舗が増え、ローカルフードである「ポケ」や「プレートランチ」でプラントベースミートが選べたり、食べ残し(特にハワイはビッグサイズゆえ)をボックスに入れてテイクアウトする人の姿が目立つなど、サステナブルに進化した〝やさしいハワイ〟を感じる場面が多い。
実際の取り組みを、人気の2店舗を通してご紹介(今回は朝活視点で)。まず、日本でもお馴染みの「アイランド・ヴィンテージ・コーヒー」では、従来的にハワイ産のオーガニック食材を使用していることに加えて、最近ではヴィーガン&ベジタリアンメニューの展開に尽力中。
スーパーフードのアサイーや、日本ではまだ馴染みの少ない「アーモンドバター」をたっぷり塗ったフルーツトーストなど、美容効果も抜群なボリューム満点のメニューで、一日のパワーチャージを。
続いて、じわじわ店舗数が伸びている、地元の人気コーヒーショップ「カイ・コーヒー」では、厳選したハワイ産のコーヒー豆×プラントベースのマカダミアナッツミルクを使った「カイラテ」が大人気!(オーツミルクやアーモンドミルクなど、カスタマイズできるプラントベースミルクの種類も多め)
モーニングメニューには目の前で焼き上げてくれるクレープがあり、中でもヴィーガンエッグと野菜を包んだ「ベジラップ」はやさしくお腹を満たしてくれるのでおすすめだ。
未来に繋がるやさしいチョイス
ふらりと地元のスーパーを覗けば、オーガニック、ヴィーガン、グルテンフリーの商品や、ローカルの生産者が手がけたプロダクトのラインアップが日本よりも遥かに多く、しかも適正価格で販売されており、「スローフード」といった観点からも充実度を感じる。
〝やさしいチョイス〟ができる機会が多いということは、選択という行為を通じて自分らしいスタンスを表現し、確立するための可能性の幅が拡がるということ。ひいては、多様性を認め合うきっかけになるかもしれない。
もちろん何を選択するかは個人の自由。だが、例えば次にコーヒーをオーダーするとき、「どんな豆を選ぶ?」「ミルクは変更する?」——。その小さな選択が、サステナブルな未来にどう繋がるのかを思い描いて、新たな冒険をしてみるのも悪くない。
文・写真=中山理佐
>後編へ続く