【四季のウェルネス料理帖】冬のはじまりの、真っ白な酒粕シチュー

秋と冬の間に境界線があるとしたら……。それを決める要素は私の中で大きく二つ。朝の白い吐息と、「シチューが食べたい!」という食欲からのリクエスト。これらをサインに冬の訪れを実感します。(みなさんはどうですか?)

今回はそんな冬のはじまりに、心身がほっこりと温まる「豆乳酒粕シチュー」をご紹介。

この時期に乾燥しがちな体内を潤す、真っ白な食材をたっぷりと使った、菜食&グルテンフリーのヘルシーな一品です。

まずは効能をチェック

  • 酒粕と塩麹のダブル発酵パワーで免疫力アップ、腸活&美肌効果も。生姜も併せて、体を芯から温め、寒さで滞りがちな心身の巡りをスムーズに。
  • 厚揚げ(豆腐)、大根、白菜、えのきなど白い食材は、乾燥しがちな秋冬の体に潤いを与えてくれます。
  • 黒ごまとクコの実は、いずれも冬に弱まりがちな「腎」のパワーを補うエナジーフード。風味と食感も楽しめるので、ぜひトッピングに加えてみてください。

材料(2人分)

厚揚げ…1枚

大根…5センチ程度

白菜…葉を数枚

えのき…1/2袋

水…200ml

豆乳…200ml

酒粕…70g程度

塩麹…大さじ3

おろし生姜…大さじ1/2

ごま油…少々

(黒すりごま、クコの実…少々)

作り方

①酒粕は少量のお湯で溶いておく。厚揚げに熱湯を回しかけ、キッチンペーパーでまわりの油分を拭い、食べやすい大きさにカットする。大根は厚さ5ミリくらいのいちょう切り、白菜は芯も含めて2〜3センチ幅のざく切り、えのきも縦半分にカットする。

②鍋にごま油をひき、中火で野菜を炒める。火が回り始めたら水を加え、蓋を少しずらして弱火で具材を煮込む。

③柔らかくなったら厚揚げを入れ、少し煮て、アクを取る。豆乳、酒粕、おろし生姜を加えて軽く混ぜ、酒粕が溶けたら火を止め、塩麹で調味したら出来上がり。

④お好みで、黒すりごまとクコの実をトッピング。


ポイント

  • 豆乳は沸騰させると分離してしまうので、弱火でやさしく。
  • 塩麹の発酵パワーは熱に弱いため、火を止めてから加えましょう。

ウェルネス料理研究家 lee

菜食だった祖母の、旬の食材を活かした滋味深い郷土料理を食べて育つ。妊娠期に改めて〝食養生〟の大切さを実感し、「和漢薬膳師」の資格を取得。以後、薬膳 × 発酵 × アーユルヴェーダなどのホリスティックなエッセンスを取り入れた〝口福(こうふく)ごはん〟をSNSで紹介し、人気を集めている。大手食品メーカーのレシピ開発や商品アドバイザーも務める。「クックパッド」レシピ総閲覧数100万PV超、料理SNS「Snapdish」リボン付きユーザー。ゆるベジタリアン&ゆるオーガニックライフ / 4才娘の母

「自分を愛する。やさしく生きる、」をシェアしよう